6年くらい前まではこの挽物業をほぼ一人で行っていた渡辺木工挽物所でしたが、ここ数年やってくれる方が増えて

一つの物件を数名で製作するといったことが多くなりました。 今までは木取りから仕上げまでのノウハウはほとんど記憶が頼りでした。

ところが大勢でやることになるとしっかりとしたやり方などを書面に残さないと、リピートになったときに誰でもできなくなってしまう、ということに気が付きました。お弟子さんたちは以前からノートに書いて残してあるのに、この私だけが頼りにならない記憶に依存していました。

それでこの一連の作業を全てデータ化にしようという提案がありまして、今それに向けて進みつつあります。

お弟子さんたちの持っています賜物をフルに活用していただいて、少しづついい方向に向かっていることは確かです。

若いお弟子さんたちの力でこの渡辺木工挽物所は成り立っているんだという事を改めて実感しています。

引き続きよろしくお願いいたします。