日中は温かい日差しの中、本日はニットデザイナー野口光様のダーニングマッシュルームを仕上げに挑戦させてもらっていた今年度三年目突入の者です。

 


【ダーニング マッシュルームとは…】

ダーニング:衣類の穴あきやすり切れた個所を修繕する方法の一つです。

それをキノコ型にしたものをダーニングマッシュルームという名前で針仕事を手伝う道具として活躍しています。昨今では、修繕はもちろんのこと、衣類を装飾する際にこの方法を用いられることもしばしば…


 

ダーニングマッシュルームといっても、道具の名前なのでデザインはメーカーごとに様々で、今回ご依頼いただいているダーニングマッシュルームは『立ち型』です。名前の通り、机や台に置いて修繕を行えるデザインとなっています。

最初こそは少しずつ少しずつ削るような感じでしたが、形を頭と手で覚えられてくると要らない部分を大胆に落とせるようになります。

難所は、キノコの笠の部分で内側の彫り込む部分と外側の形です。発注元のコンセプトに沿った形に仕上げる事、当然ではありますが個体差が出ないようにする事、そして寸法通りに仕上げる事の3点に気を付けながら仕上げていかなければいけません。

最終的に、下になる方を切った後、接地面に焼き印が入り製品としてできあがりです。

 

今回、50個納品という事でしたが、木取り(木材から必要な寸法を製材すること)を多めにとってもらってはいましたが、要領を掴むまでなんと10~15個近く失敗しました…失敗したものをバケツに入れていたのですが、もう少しでいっぱいになるところでした(苦笑)

三年目にしてようやく鑿(ノミ)の使い方が分かってきましたが、まだまだ精確さや速度と未熟であるので、少しでも前進できるように頑張っていきたいと思っています。

 

野口光 様 HP

hikaru noguchi darning